お言葉の重み

「え、そんなこといっちゃうの?」「あんまりじゃない!」

記者会見や年頭あいさつなどで、ときどきハッとする言葉が飛び出してくることがありますよね。リーダともなると、いろいろとお考えやご事情がおありなのでしょうが。

安倍首相「これまでのお約束とは異なる、新しい判断」2016年6月1日

消費税の引き上げ時期を17年4月に延期したときに、「再び延期することはない」と断言していたものを、19年10月に再延期すると記者会見したときの発言。(https://www.j-cast.com/2016/06/01268515.html)

「絶対にないと発言しても、あっさり前言撤回できるものなんだ」、臆面もなく、ご都合主義を認めちゃうんだ、総理が。約束を守らない・守れないときは、相手にも多大な迷惑がかかる。だから、お詫びをした上で、対応について協議を求めるものかと。

国の舵取りをする上では、約束したものであっても判断を変えなければならないこともあるのだとは思います。その場合は、新たな判断が必要となった事情を、言葉を尽くして説明していただく、野党はその事情を検証することで、新たなコンセンサスを作ってもらいたいもの。

安倍さんにしても、菅さんににしても、モヤモヤするのはココかな。


「我が社は自前主義をやめます」

古い話ですが、ある企業幹部が年頭挨拶で「弊社は自前主義をやめます」と発言。これからは、自前主義をやめ他社と協力しスピード感をもって開発を進めると高らかに宣言されたという話を聞いた。

自前主義をやめることは、自社で全ての技術を賄うのではなく他社の技術やサービスを使い協業を進めること。短時間でサービスを開発し、運用コストと新サービス失敗のリスクを軽減するとともに、組織や設備の肥大化を防ぐなどのメリットが。

たしかに、新製品や新サービスをすべて自社技術で賄おうとすると、開発コストや時間が膨大となる上、運用コストも失敗リスクも大きくなるなどの問題がある。

この話、他社に負けじとコア技術開発を進めていた時に聞いたので、あんまりだなぁと。協業がうまくいくには、核となるインフラや人材・技術、資産を自社で抑えているのが前提かと。その部分を(まる投げでなく)しっかり抑えられなければ、やがて相手にヘゲモニーを握られてしまう危うい話じゃないのかなと。その人は投資家向けに話していたのかな。

トップは方向を示すのが仕事なので、宣言は悪い話ではないとは思います。その意義やゴール、戦略、これからどうするかとか話しをしないと、みんなざわざわする話。

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