カーメン君のガーデンチャンネル「萌木の村」

 カーメン君のガーデンチャンネル、カーメン君いいですね。

テンガロンハットのカーメン君が、季節季節の園芸の楽しさを伝えてくれるYoutubeのチャンネル。ほんと園芸の知識が豊富で話題が豊富、苗の選び方から肥料や農薬・剪定などわかりやすくて、ずぼらな自分でもついついやってみようかなと思ってしまう。

今日、清里の「萌木の村」特集を見て衝撃を受けました。ポール・スミザーのガーデニングの哲学と技術、反発しながらも受け入れて育ててきた謙虚な村長さんによる無農薬・無肥料の庭を紹介していました。

【嘘か本当か】園芸超人が聖地「萌木の村」を検証します

清里といえばコテコテのペンション建築とアイスクリームやジャムと清泉寮という中学女子的イメージの観光地。特に萌木の村といえば、オルゴール博物館やらドール、ガラス細工、ジャム、ミルク製品など、コテコテの高原観光施設を集めたロードサイドのドライブインと思っていました。

ガーデン散策の途中ででてきた”スーパーマンのTシャツをきた田舎のおじさん”。めちゃダサい田舎親父、萌木の村の村長さんだとか。容姿や振る舞いがまるっきり田舎の土建屋の社長でないかい。萌木の村って、オルゴールやら何やらキラキラした観光施設やっているから、成金趣味の変なスーツ着たオジサンがでてくるかと思いきや、真逆すぎてびっくり、嫌いじゃないタイプかも。

この村長さん、スミザーさんに庭造りを任せたところ、それまでの自分たちの常識がことごとく否定され、反発しまくったとか。結局ねばり負けして、スミザーさん監修のこの庭ができたとか。面白おかしく話をしていますが、よき理解者となったようです。なんだかんだ自慢のガーデンなんだなぁ。

スミザーさんに庭づくりをまかせるまでの、萌木の村の歴史がよかった。

50年喫茶店からはじめてホテルを作った、デザインも統一してある程度のレベルで綺麗なものができた。それで環境づくりをとなったところで、なかなかうまくいかない。10年前スミザーさんに出会い「こんな庭をつくれば未来にもつづく本物の庭ができるよ」といわれてまかせた。これまでの常識とまったく異なるやりかたに反発しながらも続けてきた。10年たって「やってよかった」というものができた。

このビデオで最も印象に残ったのが「フィールドバレェをはじめたきっかけ」。

田舎で芸術とかお酒とか、欲望の質の高いものが文化だと思っている。欲望の下品なやつが氾濫する田舎で質の高い街を作りたいと思った。それには芸術とエンタメがほしい。芸術のベースのないエンタメは軽いんだ。お酒もコミュニケーションのお酒と、嘘話のお酒は全く違う。質の高いものを田舎でやってみたい。

最高の舞台なら、環境は最高の客席にならなきゃいけない。田舎の客席は新国立劇場や上野の文化ホールみたいのはつくれないし勝てない。自然の最高の環境で戦いを挑もうということ。舞台もすごい、自然環境もすごい、そこに満天の星空。そういう空気感の中で提供していきたい。

正直、清里ってかつてチャラチャラしたちょと時代おくれのダサい街で、観光客相手に安っぽい土産物の店をあつめたところというイメージしかもっていなかったので、みなおしました。なんだかんだ50年もリゾート続けていられるのには、非凡なものがあるものなんだと。

清里では、フランス料理と広々としたお風呂、音楽堂のコンサートまである清里高原ハイランドホテルhttps://kiyosato-hilandhotel.comの印象がよかったけど、こんど萌木の村にも足をのばしてみようかな。

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